教室。
「これから3年の先輩がきて学校について説明してくれます。3年入って」
「失礼します」
「失礼しまーす」

「兄貴」
「あぁ~颯斗」
「うるせーよ」
「あ、僕ら自己紹介しまーす。俺は広瀬夢斗です、そのバカの兄です」
「あの人かっこいい~」
「かっこいい~」
「あたしは田口遙夏です」
「あ、姉貴?」
「田口姉ちゃん久しぶりに見たぁ」
「そう」
「やっぱいつ見てもかわいいよ」
「田崎のねぇちゃんのほうがかわいいよ」
「そんなことないよ」



「え~と一年間の行事はこんなかんじです。」
……キーンコーンカーンコーン
「じゃあ休み時間です。3年も鐘鳴ったらここにいてね」
「はーい」

「田崎~1組行こ」
「うん」
「広瀬くん?」
「は?あ、なんすか?」
「あの…えっと」
「広瀬あたし先行くね」
「えぇ~待てよ」
「あの広瀬くんメアド交換してくれない?」
「え、あ、いいよ」
「ありがとう」
「早くして」
「ごめん、ありがとね」


「優莉~」
「あ、颯斗」
「おぉ颯斗」
「遅いよ」
「ごめん、なんかつかまっちゃってさ」
「そっか」

キーンコーンカーンコーン
「やべー、じゃあな優莉」
「じゃあね」
「じゃあね、翔汰」
「おぅ。あ、帰り迎え行くから」
「わかったぁ」
「優莉俺も行くから」
「いいよ、あたし広川と行くから」
「わかった、ありがとな」


「お前ら遅せーぞ」
「すんませーん」
「すいません」
「おい、颯斗。その態度はなんだよ」
「えぇ?」
「夢斗、いいじゃん」
「仮にも俺らは先輩だからな」
「わかってますよ、夢斗先輩」
「ならいいよ」