船に着くと船長さん達は慌ただしく動きまわっていた
『ショウさん!お爺ちゃんの絵は…』
忙しそうにしているショウさんに申し訳ない気持ちを持ちながら尋ねると
「今手が離せない。悪いがお前が取りに来い」
『わ…分かりました』
そう言って私は船に上がった
『初めて船に乗った…』
初めての船に感動しているとクリュウさんが声をかけた
「なにしてんだ?お前」
『あの…お爺ちゃんの絵を』
そう言ったときクリュウさんが一瞬だけ不適に笑った…気がした
「絵ならあの奥の部屋だ」
そう言って奥にある部屋へ案内してくれた
その部屋は長いテーブルが真ん中に置いてあり見ただけで食堂だと分かった
その奥の壁にお爺ちゃんの絵が掛けられていた
『…あれ?』
「どうした?」
その声に振り向くとクリュウさんだけでなくみんなが揃っていた