「お前のじじいはなあ…ころされたんだぜ」
『…え…』
一瞬目の前が真っ暗になった気がした
「俺が殺した…」
『何で…どうしてっ…あぁ…』
ドレイはもう片方の手で太股をなで始めた
何度も襲ってくる感覚の中私は必死にフックから鎖をはずそうとした
「俺に歯向かった罰だ。それからもうひとつ…お前の宿に泊まっている奴等は俺よりも上の額の賞金首だぜ」
『…』
「それにもうじきここに海軍が来る。」
『なにいって…』
「残念ながら俺は捕まれないぜ。今の海軍が追っているのはあいつらだからな」
クリュウさん達が賞金首…
「まあ要するに俺らとあいつらは同じって事だ」
そう言ってドレイは笑った
『違う!』
勢いよくドレイを蹴った拍子に鎖がハズれ私は窓際に向かった
窓の先はもうなく出れば真っ逆さまに落ちるだけだった
「何が違う?」
『あの人達は賞金首かもしれない…だけど…だけど私の為に料理を振る舞ってくれようとしたり…泣きそうなときに励ましてくれたり…何もないようについてきてくれたり…色んな知識を教えてくれたり…怪我すれば笑顔で対応してくれたり…文句ばかり言うけどいつも付き合ってくれたり…あの人達はあなたみたいな最低な海賊じゃない!!!一緒にしないで!!!』
そう言って一歩後ろに下がった
「なにする気だ」
『残念だけどあの人達はもうこの島を出た
。私がここを飛び降りれば海軍がここに来る…そうすればあなたは終わりだよ』