「落ち着けクリュウ。今は船長の指示を待て」

 「渚が捕まったっつーのに落ち着いてられるか!!!」

 「クリュウもショウもいい加減にしてください!!!」

 言い合う俺たちに向かってシイさんが怒鳴った

 「船長!早く指示を下さい!!!」

 「…渚には悪いが俺達はこの島はを出る」

 「…は?」

 船長の言葉に誰もが言葉を失った

 「…船長本気ですか?」

 怒り混じりに聞くシイさん

 「あぁ。渚だってそれを望んでいるんだろ?来ないでくれってんだから」

 「それは僕達が海軍に捕まらないように…「イチ待て」

 反論しようとしたイチをセナさんが止めた

 「行くぞ」

 船長が絵茉達に背中を向けたとき

 「待ってください!!!」

 1人が叫び後ろを振り向くと町の人達は全員頭を下げていた

 「…」

 船長は無言で見ていた