「何で言わないの?ナギ姉ちゃんがどうなってもいいの!?いつもナギ姉ちゃんばかり辛い思いをして…自分のやりたいことを後回しにして…私達はいつもナギ姉ちゃんに助けてもらってばっかり…なのに…私達は何も…」

 そう言って絵茉は泣き出した

 「絵茉…ナギちゃんは言ってただろ?言わないでくれって…それに大丈夫って…「ナギ姉ちゃんは…ナギ姉ちゃんは大丈夫しか言ってなかった…いつも必ず信じてって言うのに言わなかった!!!本当の大丈夫じゃないんだよ!!!」

 「…っ!?」

 絵茉は絵茉の父ちゃんの話を遮るように怒鳴った

 「話せよ…渚に何があったのか…」

 俺は絵茉の父ちゃん言った

 「実は…」

 絵茉の父ちゃんは力なく話し始めた

ーーーー…………
ーーー………


 「あんの馬鹿っ!!!必ず言えって言ったのに!」

 あの時俺が渚の断りを推しきってでもついていけば…

 俺は自分の不甲斐なさにムカついていた