「へぇ〜女だったんですね」


何故か私の手を握りながら話すシイさん
手を握られることがないから恥ずかしい…


「ドクター何口説いてんすか?」


こっちはこっちで凄く不機嫌〜っ…


「まぁまぁ、クリュウ。そんなに妬くなって!」


グイッ…

『きゃ!?』

かなり酔っぱらっている船長さんが私の肩を抱き寄せた

「誰も妬いてない…って何してんすか船長!?」


「スキンシップだ!スキンシップ」


スキンシップって…
心臓ドキドキし過ぎて破裂しそう…  


『あっあの…とりあえず部屋を決め…っ!?』


船長さんの顔が間近にあって赤かった顔が更に赤くなったような錯覚に陥った
「渚…どこだ?キッチンは…」

『は…はいぃ…今行きます…』


セナさんが呼んでくれたお陰で破裂寸前で抜け出せた

私はフラフラしながらセナさんをキッチンまで案内した


「へぇ…結構広いんだな…」


『はい。でも広すぎて落ち着かないんですよ?』


「ふ〜ん…」

会話終了…―

『…』
「…」


会話が全然続かない…
どうしようっ…

 私は頭をフル活動して会話のネタを探した


『あっ…そうだ!』


『あの…』


「…何?」

冷たい返答…
でもめげない!!!

私は負けじと話を続けた