男達はピタリと止まり、
俺を見て動揺したふりをした。


「い、いや、俺達は
別に………なぁ?」


「あ、あぁ」


「うん…」


ちゃんと俺の指示に従っている。


まさか、これは俺が仕掛けた
ものだって沢谷は
気づかないだろう。


心の中でほくそ笑んだ。