電子レンジの中で踊る焼き魚と白米を見つめる。 “こんなはずじゃなかった” 脳裏に浮かぶのは,後悔ばかり。 「シュン君,メイコさんは?」 「知らないよ,風呂じゃない?それよりさ…‥」 ―――バタンッ!!! 「…ここに,いますけど?」 豪快な音と共に電子レンジの扉を閉めて,存在をアピール。 カランと物が静かに落ちた。