「和泉?帰るよー!!」
恋花の声で我にかえる。
「おぉ…」
「今日はありがとうございました。」
「いえいえ。もう少しで当日ですね。私どもも全力でお手伝いいたします。」
「はいっ!!」
「よろしくお願いします。」
そういって式場をあとにする。
「もう少しで結婚か…早いなぁ。」
隣から聞こえる声。
「和泉に会ったときはさ、凄く不安で、ファンの子達からバッシング受けた時は立ち直れないと思ったし……正直ここまでこれると思わなかった。」
「俺もだよ。恋花には沢山迷惑かけたし、消えない傷をつくらしちゃった。」
「でも……………」