「……うわぁあアァ!!助けてくれ!…誰かー!!!」


ガチャガチャガチャガチャ…





いくらドアノブをひねっても扉は開かない…



その間に少しずつ……また少しずつ……斬酒は近づいてくる……



「……残念ねぇ~…そこはいつも締め切りなのよぉ~!」

「…でも…でで…で…でも……他のみんなは出て行ったはず…」

「…あぁ……永井ちゃんがお探しなのはこの子たちかな~?」

そう言うと斬酒は壁を軽く押した。


ギィーー………


ドサドサッ……



出口付近に仕掛けられた扉から、逃げたはずの従業員の死体がゴロゴロと倒れてきた。




「……残念だわぁ~…ホント残念!!……ハハハッ…!!」

永井の目はこれ以上開かないほど見開いていた。




「…嫌だ!………こ…こんなの嘘だ!!夢だ!夢だ!!!」

脳震盪がおきるぐらい首を横に激しく振った。







「……じゃあ夢かどうか試して見るかい?」

オーナーは斧を構えている。




「……やめて……やめてくれ!!」

「……フフフッ…」