ガチャガチャ…
ガチャ…
ガチャガチャガチャ!!
「…開かない!!……やっぱり開かない!」
永井が予想していた最悪の事態が起きてしまった…
主電源が落ちている今、開けることは不可能に近い…
オーナーがリモコンを使って扉の鍵を開けていたことを思い出す。
……考えろ!………考えろ!
何かあるはずだ…!
そもそもみんなはどこに行った…?!
外にいるのではないか…?!
ドンドンドンッ!
「……お~い!…開けてくれ!助けてくれ!!」
ドンドンドンッ!
トンネルの中に自分の声が響くだけで辺りはシーンとしている…
このままじゃマズい!
オーナーに見つかるのも時間の問題だ…!
「…誰か!!……中村さん!!田端さん!……松本さん!…長嶺さん…!!」
その時だった…
「……永井くん…!」