もうすぐ終わる…… こんなバカげた職場も… あの恐ろしいオーナーからも… 死の恐怖からも… いつしか従業員たちの足音が聞こえなくなっていた。 先に脱出したのだろう。 …とすると出口は近い…! そして永井の手の先に扉らしきものの手触りがした。 ここだ…!間違いない! 扉の向こうから、大島が生還した時に見た街灯の光が僅かながら差し込んでいた… 行くぜ……!! そして…永井の手が出口のドアノブをひねった…