そして小さな声で俺にこう言った…






「…俺に考えがある…!上で待ってる…!」









「……ありがとう…!」


そう言うと従業員やオーナーに挨拶をし、その後荷物をまとめて大島は扉の前に立った…

そして振り返ってまんべんなの笑みを見せた。



「…んじゃぁな!!」

大島と目が合い、大島に合わせて自分も手を振った。


そして大島は街頭に包まれた街へ走って行き、すぐに姿を消した。
それと同時にオーナーが扉を閉めようとする…




その時だった…!





ドンッ…!!






オーナーを押し倒し、4人いた兵士らのうち3人が扉から逃げ出した…!

それに合わせて従業員の何人かも抜け出す…!




どうする…?!

永井の中で逃げ出すべきか葛藤していた…


今のこの瞬間はチャンス…!





逃げ出すしかない…!!!








そして永井の右足がその一歩を踏みだそうとした…










「……やめておけ…」

聞き覚えのある声が後ろから聞こえた。