「…はぁ……」

部屋に戻ってきてもため息しか出なかった…


いくら二葉のベッドに目を向けても、布団はキレイに畳まれ、名札が無くなったただのベッドだった…





大島が永井のベッドへやってきて腰掛ける。

「……明日俺…退職なんだ…」

「………え…そうなの?」
二葉のことで衝撃もあり、あまり驚きはしなかったが、それを知って永井の中では不安ばかりが積み上がった。


「……うん…。」

永井があることに気づく…
「………なぁ…でも一つ思ったんだが…なんで退職を今の時期にしたんだ?…大島、お前俺より何日も前からにここにいるよな…」
「……あぁ…。お前が入る4日前の火曜日だ…。」
「…なんですぐに退職届を出さなかった…?」


大島は少しの沈黙の後に口を開いた。
「…………俺は初日に働いてみて、1つ良いことを思いついたんだ!」