「…で…でも…」
「……だから他の奴に頼むからいいって………あ…永井くん…こっちもお願い!」
「………え…」
前の客のオーダーを終えた瞬間呼ばれ、永井はその客に目が行ったが、そしてすぐに後ろでたたずんでいる二葉が視界に入る。
でも…
「……はい…。」
俺には…何もできない…
やっぱり自分の身を犠牲にして守れない…
その瞬間、自分もこの客と同じなんだなと思った。
結局二葉は何もオーダーを取らずして第4部を終えた……
「…二葉さん…大丈夫です…か…?」
「………」
今回二葉は隣りで繋がれているが、前を見ることも返事をすることもない…
「…ではベットを…1人10口までだ!」
「…二葉に10口!!」
「……ん~難しいなぁ…んじゃ二葉あたりに10口ぐらい…かなぁ…」
「…おめぇ確信してるだろ!ハハハッ!!」
客全員が二葉に10口賭けた。
「…では開票する!!」
二葉の運命を賭けた開票が始まる!