「……このままじゃ…このままじゃダメなんだ!自分を変えなきゃダメなんだ!!」

二葉を止められる人はいなかった…
そして二葉の狂気じみた行動は更に5分続き、気を聞かせた兵士が大量の包帯を持ってきたことで、ようやくトイレに静けさが戻った…

「…はぁ…はぁ…」
包帯を手に取りしばらく落ち着かせた。

「…包帯巻いたらすぐ戻ってこい…いいな…」
「…あぁ……はぁ…はぁ…」
兵士はトイレの扉を閉めて客と従業員を元の位置に着かせた。


「………はぁ…はぁ…」
二葉はしばらく包帯を眺めていた。




3分後…




ガチャッ…

二葉は腕、顔や頭部、足の一部を包帯でグルグル巻きにして部屋に戻ってきた。
よろけながらも肩で息をし、辛うじて立っているのがやっとという感じだった。

包帯には出血箇所から噴き出ている血が滲んでいた。



「……お!帰ってきたぞ!」
「…それでこそ男だ!ハハハ…!」

包帯の間から二葉は客たちを睨んだ。


そして6番テーブルの男が再び…
「…いいかー!もう一度言うぞー!…あのミイラ…失礼…」
部屋中に響き渡る笑い声…