やや童顔な顔からは想像もできないような暴言を吐くことで知られている吉田は、ここではおとなしくしていた。しかし、自分が死ぬという現実を叩きつけられると、黙っていられる状況ではない…
だが あがきは虚しく…若年19歳という これから羽ばたく青年に、ここは世の中よりも甘くはなかった…
鎖に繋がれていた腕が時間差でうなだれた…
指先からは首もとからの出血が雫となって音を立てていた…
それにおびえる新人の従業員や初めてここに来た客…
逆に何も口に出せない人たち…
それを楽しむ人たちがこの瞬間混同する…
まるで地獄絵図だ…
早くこのゲームから離脱したい…
ハッピーエンドでゴールを迎えたい…
これを望まない従業員はいなかった…
そして無情にも次の第4部へと駒は進む…