「………中村…永井…吉田!」
「……永井…中村…小澤!!」
「………大島…二葉…!」
次々と呼ばれる名前…
「……大島…!」
「…中村…松本…!」
誰もが自分の名前が呼ばれるのを待った…
「…中村…小澤…松本!」
「……松本…!」
………今回の従業員は8人。
客はその倍の16人いる…
だが二葉のこの時間での運命は、誰もが分かった…
「……7位…!これで呼ばれなかった奴が『クビ』だ!!………7位は…………3票で…
……二葉…!!」
永井と大島は安堵のため息をついたが…
「……これにより…吉田…!『クビ』!!!」
その分、別の従業員が犠牲になっていることを悟ると複雑な気持ちになった…
兵士が機械的に吉田のもとへ向かう…
「…ふざけんな!!…俺は明日退職できるんだ…!二葉は今日退職しっちまうんだぞ!てめぇら俺を殺してる場合じゃねぇだろ!!…おいっ!…お………」
吉田が右手方向の気配に気づいた時には、すでに兵士の持つ刀が勢いをつけていた…
吉田はそれを眺めながら意識を失っていった…