本当は一人も死ぬのは嫌だが、この状況では大島を応援するしかなかった。


………頼む!……あいつを助けてくれ…!




カウンターの客は なぜか余裕の表情を浮かべている。



………ま…まさか…!
永井は考えたくない可能性が頭を巡った…。












カウンターの客が白い歯を出して大島を見る。


…予想通り!!……今回の俺は投票用紙を入れなかった…!

これであいつの顔をもう見ないで済むし、俺は安全圏に入る…!


やはりあいつは俺が入れてくると読んで疑いをかけてきやがった。
オーナーを裏切ることになるが 1000万払えばいいだけでその方がリスクは小さい…!今までオーナーのサクラ役で稼いだお金に比べれば端金だ!


気づいたらどんどん嬉しさがこみ上げていた…。


…ダメだ…!まだ笑うな…!……投票用紙が見つからないと決まってから大きく笑うんだ…!




……俺は…勝ったんだ!!