ここで2人が組んでいると知られたらこの店は崩壊するな…

ぜってぇ 暴いてみせる…!




「…第4部を開始する…!…今日はこれで最後だ…!気を引き締めて働けー…!」

確かに気を引き締める必要があった…

永井と大島は大きな賭けに出ようとしていた…
もしホントにカウンターのあの男性客とオーナーがグルだったらどうしてやろうかと考える…


………金をいただくか……自分が順位的に危なかったら何回か死を見逃してもらうか………いや…何よりも この施設から抜け出させてもらうことが最重要だ…!
















2人は仕事を確実にこなしていった。

すべてはこの場に潜む もくろみを暴くため…そして最終的にはここを抜け出して再び家族のもとへ戻るため…!!






そしてあと少しで第4部が終わるかという時にあの男が注文をしてきた…
12番テーブルの男だ…


「ご注文は…?」

男はニヤリとした…

「どうだ…お前は真実を見抜けたか…?」



一息つくと永井は自信満々に話し始める…

「…ああ…たぶん……見抜けましたよ…!」
「…ほう…。それはめでてぇ…お家へ帰れる日は近いようだな…。」
「…えぇ…。この回の開票時に、おもしろいものを見せてあげますよ…!」

男は小さく鼻で笑った。

「ああ…!……楽しみにしているよ……!」