「…俺が知る限り…あの白い紙は大きさから言って…投票用紙だ…!」
「……なんだって!?」
「…バカ!でけぇんだよ声が!!」
また何人かがこちらを見る。

オーナーは横目で二人を見てニヤリとしていた…

「…でも投票は1人一枚だけじゃないのか…!?」
「……いや…確かに他の客は一枚しか書いてねぇが、俺が覚えている限りでは オーナーの説明に枚数の原則はない…。つまりすべての従業員の名前を書くことも可能だということだ…それこそ人になりすまして…!!」
その説明でとんでもないことに気がつく…。
「…じゃ…じゃあ…!自分が『クビ』になると予想する従業員 以外の人の名前をたくさん書いておけば………!」
「……あぁ…そうだ…!予想通りの結果になるだろうな…!」
「…クソっ!!なんでこんなことに気がつかなかったんだ…!!」
しかし大島が冷静に考えた…
「……ん…?……………いや待てよ……………………それだと開票の時 明らかに紙の量が多いために、全員でないにしろ誰かが異変に気づくんじゃねぇか………?」
「…………た……確かに………でもここ何回かは誰もそのことに気付かない………つまり…枚数が極端に多いことがなかったんだ……!」
「………ということはだ……!……この結果から考えられることは一つしかない…………………!!」