身震いを感じながらも開始の合図を待った…


一日目で死ぬ間際まで追いつめられたんだ…今日はなるべくいい子でいよう……


『………では開店としよう…!今から1時まで注文を受け付ける…!素敵な時間を過ごしたまえ…!』

昨日は耳に入らなかったが注文開始と同時にジリリリ…とベルが鳴った。


意外と少ない挙手にとまどっていると他の従業員に先を越された。


ようやくタイミングを見て客のもとへ歩み寄る。
肌は青白く、体型は少しぽっちゃりしており、目の下のクマや力が抜けた太い唇がすぐ視界に入った。彼の周りにはタバコの煙が充満し、右手にはその根源となっているタバコが指二本で支えられていた。
左腕は椅子に乗せ、少し汚れた白いシャツまくっては そこから太い腕が出て、第二ボタンまでを外した襟元からも太い首が出ていた。

「……ご注文は…」

黒ずんだ目がこちらを向く。

「………昨日の最後に亡くなった奴の残った肉をくれ…」

太い声だがはっきり聞き取れた。