勤務二日目が始まる……

今日はオープンからラストまで働かなくてはいけない…

自業自得とはこのことだった…



大島は最初の二時間で今日は終わるようだがお互い仕事の前は食が進まず、夕飯だというのにカップラーメン一つしか入らなかった。もちろん社食として幕の内弁当やカレーライスなどが出されたら入るのかもしれないが、ここが扱う料理はすべて前日亡くなった従業員の残った身を使ったものだった…。いずれにせよ食べる気はない…

食事中は話すこともなく、他のテーブルや相席で食事する従業員も皆 無口で過ごした。

無理もない…自分の命がかかっているのだから…
たとえ自分があと一時間で死ぬと分かったとしても食欲は湧かないだろう…
会話の中で最後に食べたいものはという質問には瞬時に『ビーフシチュー』と答えられるのだが…


今なら一日中食事をしなくても夕飯だけでもってしまうかもしれない…
そう考えると一週間後の自分がどのようになっているか想像したくもなかった…
身も心もボロボロになった自分の姿を……