涼はそんまま歩く。

1つの部屋の扉を開けると、おろしてくれた。


「んもう! 涼!!
動かないでって言ったじゃん!」

「…ついやりたくなんだよ…」

「何だそれ!!」

あたしが怒ってると。

ん? そう言えば…ここ何処?


振り返ると、300人は軽く越してる男達があたし達を眼見してる。

「うぎゃっ!!!」

とっさに涼の後ろに隠れた。

すると、1番奥の席に座ってる翔達が笑った。


「優。大丈夫、おいでよ」

双子と陸はまだ笑ってる。



む、むむ無理。

こんな大勢の男達の前を歩くなんて無理。


すると涼が振り返って、手を引いて歩きだした。