ただ1人を除いては…

「ゆー。起きたんや」

「…うん」

「昨日は大丈夫やった?」

「…火傷するかと思った」

「昨日は大変やったんやで。

いきなりゆーが服を脱ぎだすからさ、涼さん達吃驚してさ、俺らも吃驚したわー。


涼さんが昨日服を着せてさ、これだったら脱げないだろうって」

たっつんはあたしが着てる服を指さした。


「あ…」

長いロンティに長いズボン。


「ってか! あたし、服脱いだの!!?」

「あ。やっぱ覚えてへん?
顔真っ赤だったからな~」

「マジですか…」

「ホンマ。心配あらへんで、涼さんが隠してくれやったん。尊敬するで。涼さんは…」


涼、隠してくれたんだ。

「優しいし、親切やし、ケンカ強いし、無愛想やけど、心広いし。第一!
かなりの美形やん?

他の人と、オーラーが違う…みたいな、やろ?」