倒れた時の顔色よりもよくなっていた。


「悠、ここどこ…?」



奈央は辺りを見渡しながら、そう言った。



『あぁ。桃華さんの家。…桃華さん、すごく心配してた』


「桃姉の家、か。
…桃姉、どこにいるの?」


少し頭を押さえた奈央。



『無理せず寝とけ。
桃華さんはスー場に買い物行ってる。帰ってきたら起こすから。それまで寝てろよ、奈央』