少しして、麻友香は帰っていった。
…部屋には、あたしと悠の2人になった。
――――
「なんかさ、ホントに久しぶりだよね?」
『そうだな?』
「悠は大人になってるし…」
みんなも少しずつ、大人になり始めてる…
「あたしは何にも変われてない…」
『そうか?
3年前よりも、大人になってるじゃん』
「そうかなー…?」
『おう。
…3年前はさ、みんながいてくれなきゃダメだったろ?
でも今はさ、みんながいなくても進んでるじゃん。
それが大人になってるってことなんじゃねぇの?』
「…そっか、そうだよね!」
『おう!』
そんな他愛もない話をして、あたし達は
自らの部屋へと戻っていった…
そんなあたしに、悲劇が襲うのは…
次の日のことだった。