『でも、なんだよ?』
「…っ」
『そんなんさ、理由になんてなんないんだよ。
湊斗とは別れてても、他人になっても…好きなんだろ?
…だったらいいじゃん。』
“帰ってきたら、また思いをぶつければ”
そう言って優しく微笑んだのは、悠だけじゃなくて
麻友香もだった。
『…な?』
「っ。うん!」
ありがとう、ありがとう…
麻友香、悠…っ。
別れてても、例え他人でも…
あたしは、湊斗のことが大好きで。
…それは一生変わらないことで。
だから、あたしは何年でも思い続けるよ。
何年でも、待ち続けるよ。
…湊斗が、帰ってくるまで。