「チエおそーい!
いっつもギリギリすぎ!
来ないかも…って
心配になるじゃん。」

「ごめんコハル…」

「ん?なんか元気ないね?
どうかしたの?」

それを聞いた周りの

女はクスクスと笑い始めた。

「靴がね…なくなったの。
それ探してたら、
教室来るのが
遅くなっちゃったの…」

私は小声で言った。

「…行くよ。」

コハルは、私の手を

掴んで教室から

出ていった。