「えっ…じゃあ、佐奈…。」

「よろしい!」

「何だよ!俺のことは、春喜って呼べよ。」

「わかった、春喜!」



私と春喜が笑ってると、光が入ってきた。


「春喜君って、案外おもしろい人なんだね!」

「うん、そうなんだよ!しゃべらないと、わからないけどね!」


それから私達は、ケラケラと笑っていた。


「そういえば佐奈って、春喜君と知り合いだったの?」

「えっ…あぁ、まぁね。」


私の病気のことも、春喜のことも、何も知らない光…

そろそろ話さなきゃ…


「光…、昼休み屋上行こ!」

「えっ?うん、いいよ!」


光は、私の病気のことを知って、何て思うだろう?

そんな人となんて、友達なんかやってられないって、遠くに行っちゃうのかな?

だけど私には、春喜がいる。

春喜なら絶対に、そばにいてくれるよね?