昼休みになり、私達三人は屋上へ向かった。


「光…、今まで黙ってたんだけど、実は……私病気なの。」

とうとう言っちゃった。

光は、無表情だった。


「えっ?」

「生まれた時から病名も分からない不治の病を持ってて、治療法もないからこのままいつか死んじゃうんだって。」

「う…そ…だよね?」

「本当だよ。だから、高校卒業するまで生きてられるかも分からない。」

「そんな…。」


光は信じられないといった顔で、私を見てた。

春喜も、私を真剣な目で見つめてた。


「ごめん…。光には、言っといた方がいいと思って。光は、この話聞いて私の友達は嫌だって思う?」


それからしばらく光は考え込んで、急にパッと顔をあげた。


「よしっ分かった!私は、佐奈が病気だからとか関係なく、ずーっと親友でいるね!」

「光…!」


私は嬉しくて、光に飛びついた。

光が私のことを受け入れてくれたこと、それに、光が私の親友だと言ってくれたことがすごく嬉しかった。