あたしは隼人をおもいっきり突き飛ばした。 「何してんのッ!?」 なんで、こんなことッ…。 「キスした」 隼人は真面目な顔であたしを見つめる。 「なっ……」 「キスしたかったから」 そんなの…、理由にならないじゃん…! 「なんで思い出してくれへんの」 「っ!」 壁に体を押し付けられて、両手を捕まれた。 「思い出すって……」 「俺やで、椎ちゃん。 なんで分からんの?思い出してよ」 ………え…?