「……ばーか」 ………え? 先生の顔、真っ赤…。 「…なにそのまぬけな顔♪」 佐田先生はまるで照れ隠しをするかのように、 手の甲で顔を隠しながらあたしに向かって笑う。 い、いや…。 な、なんか ――ドキッとしちゃったぞ――? ……はっ。 だめだめ。 「…ごめんな」 「え?」 急に落ち着いた先生の声に、びっくりした。 「椎榎さんはやはり、女の子で1人だから、色々大変だし、専用の部屋、用意してあげたかったけど…」