「あちゃー…、こりゃ派手にやっちゃったな……。 …珍しいな、淨弥がこんなに怒るの」 靖杜は成宮隼人を見た。 「あっ、朝のナンパ男じゃん」 鋭い視線を成宮隼人に送る靖杜。 その時、 あたしの手を握っている淨弥の手の力が、 僅かに強くなった気がする。 宇津井は靖杜の言葉を聞いて、 「…ナンパ男?」 声のトーンが変わった。 「おいてめぇ。 ナンパならよそでやれよ。 ……ぶっ殺すぞ」 成宮隼人をじっと睨み付ける宇津井。