ガシャーンッ!!!


ガラスが割れる音。
周りの人の叫び声。




淨弥はテーブルを蹴っ飛ばし、椅子から立ち、


「…おいお前。

汚ねぇ手で、
…俺の女に触ってんじゃねぇよ」


あたしを自分の方へ抱き寄せた。




……淨弥……。




「あ、そうやったんかぁ。彼氏さんやったんか。

全然気づかんかった♪」


……えっ?
……こいつ、どんだけ……??




淨弥に対して全く怯える姿を見せない成宮隼人に、あたしはびっくりした。




こいつ…、

――なにもの…?