「俺らがこうして、再会できたんは、 ……運命やな♪」 ………へっ…? …い、いま……… 成宮隼人はあたしの左手を取って、自分の唇の方へ引き寄せ、 わざとらしく、 チュッ と音をたてて、キスしてきた。 普段やられたことがないその行為に、あたしの心臓は最高潮に高まり、 顔はタコなみに赤くなった。 ………おとぎ話に出てくる、 ……王子様みたい。 「…ざけんなよ…!」 「!!??」