「…横腹にほくろがあることとか、
くすぐられるのがダメだとかね」


……。
………。


なんで………?!




「…おい」


え?


右を見ると、
さっきまで黙ってうどんを食べてた淨弥が、

テーブルに肘をついて、不機嫌な顔をしていた。




「…あ、もしかして、椎ちゃんのお友達なん?」


……いやいや。
………分かってるだろ。


普通の人なら、
……彼氏だって…、気付くよね…?!




「…お前誰だよ」


背筋がゾッとしてしまうほどの、冷たい淨弥の声。