「…椎が、…ほかの男と喋ってるの…、見ただけで……

……頭に血がのぼって、…おかしくなる」


淨弥の吐息が肌にかかり、くすぐったい。




「…俺って…、
…嫉妬心凄いから…。

…だからやだ」


……きゅんとした。



まさか、淨弥がこんな可愛いことを言ってくれるなんて
――思わなかった。




淨弥なら

「椎は俺のだ。
自覚しとけ」

って言うと思った。




それなのに、

…嫉妬心凄いから…。

…だからやだなんて…。




………反則だよ。

………ずるすぎるよ…。