「…椎、部屋行くぞ」 「え、あ、うんっ」 歩き出した淨弥の後ろへついていった。 ―――――――……… ――――――……… ホテルのロビーは、人でいっぱいになっていた。 ほかの学校の制服もある。 あたし達と同じく、修学旅行中なのかな? 「っと!!」 「んなっ!?」 後ろから誰かに押されて、危うく転びそうになったあたしを誰かが支えてくれた。 「おぉ、大丈夫かぁ?」 「あ、はい」 慌てて助けてくれた人から体を離す。