「……え?」 さすがのあたしも、 びっくりするよ。 「……どう? 淨弥に飽きたら、俺にしない?」 靖杜はそう言って、妖しく笑う。 心臓が小さく跳びはねる。 ねぇ靖杜…… ……それって…… どういうこと………? 「じょっ、冗談きついよ靖杜……」 あたしはそう言って、視線をおとした。 「…くすっ」 靖杜は笑うと、シートに体を預け、目を閉じた。 ……でもこれは波乱万丈な修学旅行の、 ――始まりに過ぎなかったのだ……!!