「……泣き顔で椎榎ちゃんを落とそうとしてるよ」 靖杜はくすっと笑って、ジュースを一口飲んだ。 「………。」 …ブラックだ。うん。 思いっきり睨んでるぜ。うん。 「でも…、淨弥と椎榎付き合ってるんだから、淨弥と同じ部屋が一番最善かもな…」 宇津井は下に俯き、ボソッと呟いた。 ……最善…。 「でも逆に言えば、淨弥と居るのが一番危険かも知れないですよ?」 佐田先生は珍しくにやにやしながら喋った。 ……淨弥が、 一番危険?