うーん。
確かにさ、淨弥がエロ本読むイメージないけど……。



……でも

…お・と・こ、ですからね。



「お、お前ら椎榎の前で何言ってんだよッ」


宇津井の顔が僅かに赤い。




そか。
仮にでも、
あたしは女か。(←仮にっておい)




「あたしなら気にしなくていいよ!」


だって思春期の男子にとって、エロ本って大事な存在だと思う。


東大生が国語辞典を必要とするなみに。(←は?)



「おいおいーヒロ、何椎榎の前で純情ぶってるの~?」


ブラック唯抖は横目で宇津井を見る。