………!

…………。




椎榎ちゃんの首元のあとを見て、なぜか戸惑う。



「靖杜?エロ本探すんじゃなかったの?」


固まった俺を見て、椎榎ちゃんは頭をかしげる。



…やば。


「あ、いや、だーいじょうぶっ♪
んの前にちょっとトイレ行ってくる」


俺は笑顔を作って、椎榎ちゃんに手を振って、
淨弥の部屋を出た。




……なにあれ。
んだよあれ。



悪趣味だな。
キスマークとか。




トイレの前で、


「……ちっ」


舌打ちして、廊下の壁に寄りかかる。