「おいっ!隼人! このスケベ野郎!! お前何でこちゅーしてんだよ! 今度椎にしたらマジ、 ぶっ飛ばすかんなっ!!」 ボーっとするあたしとは反対に、 宇津井はそう叫ぶ。 だが隼人は振り返りもせず、 そのままバスに乗った。 「あんにゃろー…」 …この別れ方、 昔と同じじゃん…。 …おでこにキスされて、 隼人はあたしに「またね」って言った。 バイバイとか、 元気でねとかじゃなくて、 またね、って、 言ってくれた。