「ほな、俺行くわ。
椎ちゃん、今までおおきにな」


隼人はニコニコしながらそう言って、
あたしの頭を撫でた。




そして頭を自分の方へ引き寄せ、


ちゅっ


「「「アァーーッ!!」」」


「…えっ…?」


おでこに柔らかい感触がした。




「…またね、椎ちゃん」


小さな声でそう囁いて、
隼人はバスの方へ歩きだした。




今あたし、
おでこに、

…キスされた…?