女好きが治ったと思ったら、
そういうことだったのかよっ!!!




「しっかし、ヒロは硬派だねぇ~」


唯抖は一人頷きながら言う。




「俺は好きな女のアドレス以外、
ケータイにいれたくねぇーんだよ」


………えっ……?



宇津井はガシガシ頭を掻きながら下に俯く。




「………うわ、
なに告白してんの」


「卑怯だよね~。
あとで淨弥に報告しよっかな」


唯抖と靖杜は宇津井を睨む。




「…いいじゃねぇかよ。別に」


そう言って顔を上げて、
あたしを見ながら言った宇津井の顔は、真っ赤だった。