――あ……。 昔のままだ…。 昔、夜なかなか眠れなかった時も、隼人はあたしの手を握りながら、 ずっと、こうして笑ってくれてた。 いばら姫の絵本を、 よく読んでくれてた。 “俺は、椎ちゃんのナイトだからね” って、 よく言ってくれたっけ……。 しっかし…、 隼人がこんなイケメン男子になってるとはなぁ…。 こうして隼人を見てると、 昔一緒に居た頃のことを思い出すなぁ…。