「…あっ…」


このことは、あたしとあの子しか分からない訳で……。




…ということは…、


「……思い出したぁーっ!!」


……きっと、
あの子だ…。




―――――――………
――――――………



記憶はさかのぼって、
あたしが7歳の時だ。



お母さんが買い物をしている隙間を狙い、
あたしはずっと登りたかった庭にある大きな木を登り、

結果、足が滑って、まぁ見事に足首を骨折した訳ですよ。




病室はベッドが二つあり、二人まで入院できるんだけど、
あたしが入院した時は、まだ誰も居なかったんだ。