壁にもたれ掛かって、深いため息をついた。 あぁもう俺……。 本当重たいな……。 束縛しすぎだよな…。 ヤキモチ焼きすぎだよな…。 「…分かってるよ…」 わかってっけど……。 どうしても気持ちを押さえきれねぇ…。 泣きたくなる。 叫びたくなる。 「……椎……」 ―――――――……… ――――――……… いろんなところをボーッとしながら歩いてて、ホテルに着いた時にはもう9時を過ぎていた。