あたしはそう言いながら、下にうつむく。




「…お客様?」


顔をあげると、アイスの店員さんは困った顔をしてた。




「あーすまんな~。
じゃぁ俺はこれで、椎ちゃんはどれがええ?あと、椎ちゃんの彼氏はどれがええかな?」


隼人はそう言ってメニューをあたしに渡す。




「あっ……、じゃぁ…、あたしはこれで…、淨弥は、これかな」


…隼人、気にしてないかな…?





アイスを買って、元に居た場所に戻ったけど、


「……あれ?」


……淨弥、居ないんだけど。